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他院で「大学病院を紹介します」と言われた親知らず

2026.09.10
他院で「大学病院を紹介します」と言われた親知らず

「親知らずを抜きたいのですが、うちでは難しいので大学病院を紹介します」
かかりつけの歯科医院でそう言われて、戸惑われた経験はありませんか。

紹介状を持って大学病院へ行くとなると、初診の予約が数週間から数ヶ月先になったり、平日に何度も足を運ぶ必要が出てきたりと、負担は決して小さくありません。しかし、そうしたケースのすべてが大学病院でなければ対応できないわけではありません。今回は、なぜ紹介になるのか、そして口腔外科専門医のいる歯科医院という選択肢について、歯科医師が解説いたします。

なぜ「大学病院を紹介します」と言われるのか

歯科医院が親知らずの抜歯を紹介に切り替える理由は、主に次のような理由が挙げられます。

歯が骨の中に完全に埋まっている

歯ぐきから顔を出していない親知らずは、歯ぐきを切開し、骨を削り、歯を分割して取り出すという処置が必要になります。通常の抜歯とはまったく異なる外科的な技術が求められます。

下歯槽神経に近接している

下顎の親知らずの根の先が、下唇やあごの感覚をつかさどる下歯槽神経に接している、あるいは巻き込んでいるケースがあります。この神経を傷つけると、唇やあごにしびれが残る可能性があります。

上顎洞との位置関係が近い

上顎の親知らずでは、鼻の奥にある上顎洞という空洞と根が近接していることがあります。抜歯によって上顎洞と口の中がつながってしまうリスクがあります。

全身疾患がある

高血圧、心疾患、糖尿病、あるいは血液をサラサラにするお薬を服用中の方は、出血や感染のコントロールに配慮が必要です。

歯科医院に外科処置の設備がない

CTがない、外科処置に慣れたスタッフがいないといった環境面の理由もあります。

大学病院に行かなくても対応できるケースがあります

上に挙げた理由の多くは、口腔外科の専門的な知識と技術、そして適切な設備があれば、歯科医院でも対応が可能です。
当院の院長は日本口腔外科学会の口腔外科専門医であり、大学病院や大阪府下の総合病院で15年間にわたり口腔外科に従事してまいりました。がんや外傷、先天性疾患などの外科的治療に携わってきた経験があり、埋まってしまっている親知らずなどの難症例にも対応しております。

CTによる綿密な診断が安全性を支えます

CTによる綿密な診断が安全性を支えます

親知らずの抜歯において最も重要なのは、実は抜歯そのものの技術よりも、事前の診断です。当院ではCTを用いて、歯の根の形、神経や上顎洞との位置関係を立体的に把握したうえで処置に臨みます。
十分な情報収集ができていれば、抜歯にかかる時間を最小限にとどめることも可能です。「痛そう」「腫れそう」と不安を抱えている方こそ、しっかり診断してくれる医院を選ぶことが大切だと考えています。
歯ぐきを切開する、骨を削る、縫合するという口腔外科手術の基本が、親知らずの抜歯にはすべて詰まっています。経験を積んだ口腔外科医にとって決して難しい処置ではありませんが、だからこそ院長は今も一つひとつの抜歯を大切にしています。

大学病院との違い

大学病院は高度な設備と多くの医師が在籍する一方で、初診まで時間がかかってしまうことも珍しくありません。また、初診・検査・手術・抜糸と、そのたびに平日の日中に足を運ぶ必要があり、お仕事や学校を休まなければならないケースも多くあります。

歯科医院で受けるメリットとしては、そういった初診までの時間や、通院にかかる時間や交通費の負担も抑えらえるケースがあります。何より、抜歯後に痛みや腫れが気になったときにすぐ相談できる距離にあることは、大きな安心につながります。

もちろん大学病院が適しているケースもあります

ただし、すべての症例を当院で完結できるわけではありません。全身管理に高度な体制が必要な場合など、大学病院での対応が望ましいケースがあります。

その場合も、当院は口腔外科専門医の視点から適切な医療機関をご紹介いたします。「本当に大学病院でなければならないのか」を判断すること自体が、専門医の役割のひとつです。まずは一度、ご相談ください。

よくある質問

Q. 他院からの紹介状がなくても診てもらえますか?
A. 紹介状がなくても診察は可能です。お手元に紹介状やレントゲン画像がある場合はご持参いただくと、より詳しい状況を把握できます。

 

Q. 埋まっている親知らずでも抜けますか?

A. 完全に骨の中に埋まっている埋伏智歯にも対応しております。まずはレントゲン(お持ちのものでも構いません)で位置関係を確認し、神経との位置関係が近い場合はCTを撮影したうえで、安全に処置できるかを判断いたします。

 

Q. 抜歯にかかる費用はどれくらいですか?
A. 親知らずの抜歯には健康保険が適用されます。歯の状態や処置の内容によって金額は変わるため一概には言えませんが、3割負担の方でCT撮影を含めた場合、おおよそ1万円前後が目安です。2本同時に抜歯される場合などは13,000円ほどになることもあります。

 

Q. 支払いにクレジットカードや電子マネーは使えますか?
A. 恐れ入りますが、保険診療の場合、当院のお支払いは現金のみとなっております。親知らずの抜歯では会計時に1万円を超えることもございますので、15,000円ほどを目安に余裕をもってご準備いただけますと安心です。

 

Q. 持病があり薬を飲んでいますが、抜歯できますか?
A. お口は体の一部です。体の病気を治すのと同じように、広い視野をもって治療にあたりますので、持病がある方や常用しているお薬がある方もご相談ください。しっかり確認させていただくために、お薬手帳をご持参ください。

まとめ

まとめ

「大学病院を紹介します」と言われた親知らずも、口腔外科専門医のいる歯科医院であれば対応できる場合があります。

泉佐野市のくりもと歯科・口腔外科クリニックでは、他の歯科医院で治療中の患者様からの親知らずの抜歯のご紹介も積極的に承っております。泉南市、阪南市、貝塚市、岸和田市など近隣地域からも多くの患者様にご相談いただいております。お気軽にご連絡ください。

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実際の処置の流れや当院の考え方について、動画でもご紹介しております。

この記事の監修歯科医師

この記事の監修歯科医師

くりもと歯科・口腔外科クリニック
院長 栗本聖之
日本口腔外科学会 口腔外科専門医
〒598-0037 大阪府泉佐野市羽倉崎上町2-3447-1 リヒト21ビル1階(南海本線 羽倉崎駅 徒歩2分)
TEL:072-466-8469

経歴

2009年 大阪大学歯学部卒業
2009年4月 近畿大学病院 歯科口腔外科 臨床研修医
2011年4月 大阪大学大学院 歯学研究科 口腔外科学第一教室 大学院生
2011年11~12月ハイデルベルグ大学 MKG(顎顔面外科) 留学
2015年4月 大阪母子医療センター口腔外科 医長
2017年7月 大阪大学歯学部附属病院 第一口腔外科 医員
2019年4月 大阪ろうさい病院 歯科口腔外科 医長
2022年4月 近畿中央病院 歯科口腔外科 医長
2023年4月 八尾市立病院 歯科口腔外科 医長
2024年4月 栗本歯科 常勤医師
2024年10月 くりもと歯科・口腔外科クリニック 開設

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